【1970年6月製】GRAND SEIKO Grand Seiko 5646-7000/自動巻き 漆黒棒針白文字盤/メダリオン |未整備
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【1970年6月製】GRAND SEIKO 5646-7000/自動巻き 漆黒棒針白文字盤/メダリオン |未整備
未整備|この時計は、まだ手を加えていない状態で保管されています。
1970年6月製。
GRAND SEIKO 5646-7000。
自動巻きムーブメントCal.5646Aを搭載した、56系GRAND SEIKOの一本です。
柔らかな曲面からラグへとつながるステンレスケース。その内側には、細かな放射の表情を持つ白銀系の文字盤が収められています。
そこに合わせられたのは、黒く細い棒状の時分針と、立体的なバーインデックス。
12時側には「SEIKO」「AUTOMATIC」、6時側にはGSマークと「HI-BEAT」。3時位置には曜日・日付表示を備えています。
文字盤最下部には「JAPAN 5646-7000T」の表記も確認できます。
華美な装飾に頼らず、線と面の組み合わせによって端正な表情をつくる、1970年代初頭のGRAND SEIKOらしい佇まいです。
風防には擦れや線傷が見られ、文字盤にも小さな経年変化が残っています。ケースにも長年の使用による傷や擦れがありますが、仕入れ時点の姿をそのまま残しています。
裏蓋中央には、金色のGSメダリオンが残されています。
周囲には「5646-7000」「STAINLESS STEEL」「WATERPROOF」の刻印、そしてシリアル「064663」を確認できます。
現在このモデルは、あえて整備を行っていない状態でご紹介しています。
仕入れ時点の状態を尊重し、オーバーホール前の姿を記録しておくためです。
完成した時計だけを残すのではなく、どのような状態でStoryWatchへやって来たのか。
外装だけでなく、内部の状態や測定値、そこに残された記録まで含めて残しておくことも、この時計の時間をつないでいくための大切な工程だと考えています。
本個体も、オーバーホールを前提として保管しています。
搭載されているのはCal.5646A。
ローターには「SEIKO」「25 JEWELS」「JAPAN 5646A」の表記が確認できます。
現状でも自動巻きムーブメントは稼働しており、タイムグラファーによる測定も可能でした。
ムーブメントそのものには、画像から確認できる範囲で大きく広がった錆や著しい腐食は見られません。
一方、ケース内周部には汚れや変色が残っており、未整備個体らしい経年の痕跡が確認できます。
そして、裏蓋の内側には、この個体が歩んできた時間を感じさせる記録が残されています。
中央には「シマタニ」と読める時計・宝石・メガネ店のシールが貼られ、周囲には複数の手書き状の記録があります。
これらがいつ、どのような作業の際に残されたものなのかは現時点では断定できません。
ただ、過去のどこかの時点でこの時計に人の手が関わったことを感じさせる痕跡として、現在の状態をそのまま記録しておきます。
【測定結果】
・日差:-3秒/日
・振角:193°
・ビートエラー:0.3ms
・振動数:28,800振動
日差だけを見ると、未整備状態としては非常に小さな数値を示しています。
ビートエラーも0.3msと小さく、現在も一定のリズムを刻んでいることが確認できます。
一方で振角は193°にとどまっており、この測定値だけをもってムーブメント全体の状態が良好であるとは判断していません。
・現状は稼働しています
・日差は測定時点で-3秒/日です
・振角は193°です
・ビートエラーは0.3msです
・現在の数値だけから長期的な安定性を判断することはできません
・ケース内部には経年による汚れや変色が確認できます
・油の劣化や各部の汚れ・摩耗などについては、分解後の確認が必要です
・オーバーホールを前提として判断しています
StoryWatchでは、この個体を現在の測定値が良いからそのまま使う時計とは考えていません。
むしろ興味深いのは、1970年6月に生まれた機械が、未整備の現在でも-3秒/日という数値を示しているという「整備前の現在地」です。
裏蓋に残されたGSメダリオン。
内側に貼られた時計店のシールと、手書きの記録。
そして、半世紀以上を経た現在も動いているCal.5646A。
それらを一度きれいに整えてしまえば、整備前の姿には戻れません。
だからこそ今の状態を記録し、そのうえで分解・洗浄・点検を行い、整備後にこの数値がどのように変化するのかまで見届けていきます。
1970年6月から続いてきた時間の痕跡を内外に残しながら、現在も静かに動き続け、これから改めてGRAND SEIKOとしての姿を整えていく一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、264,000〜278,000円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
