【1972年12月製】SEIKO 5 ACTUS 7019-7210/自動巻き カットガラス濃淡青文字盤 |未整備
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【1972年12月製】SEIKO 5 ACTUS 7019-7210/自動巻き カットガラス濃淡青文字盤 |未整備
未整備|この時計は、まだ手を加えていない状態で保管されています。
1972年12月製、SEIKO 5 ACTUS 7019-7210。
21石の自動巻きムーブメントCal.7019Aを搭載した、1970年代前半の5 ACTUSです。
ステンレスケースに、光の当たり方によって中央の明るい青から外周の深い青へと表情を変える、濃淡のあるブルー文字盤。
立体的なバーインデックスと太めの時分針、3時位置のデイデイト表示を組み合わせ、その上をカットガラスが覆っています。
この個体で特に印象に残るのが、このカットガラスと青文字盤の組み合わせです。
現在のガラスには全体に多数の擦り傷があり、文字盤の視認性を大きく損なっている状態ですが、その奥には放射状に光を受ける青の濃淡が確認できます。
ケースも一般的なラウンドケースとは異なり、上下のラグをケース本体から連続させた1970年代らしい造形です。
端正な実用時計という5 ACTUSの基本を残しながら、ガラス、文字盤、ケースの三つで視覚的な個性を持たせた一本だと感じています。
現在このモデルは、あえて整備を行っていない状態でご紹介しています。
仕入れ時点の状態を尊重し、オーバーホールや外装処理を行う前に、この時計がどのような状態で残されていたのかを確認するためです。
完成した時計だけを見れば失われてしまう、整備前の「素の状態」。
そこに何が残り、どこに手を入れる必要があるのかを記録することも、StoryWatchでは整備工程の一部として考えています。
この個体は現在、不動です。
裏蓋を開けると、SEIKOの自動巻きCal.7019Aを確認できます。
ムーブメントにはローターをはじめ各部に使用に伴う傷や汚れが見られます。
さらに今回の個体では、ムーブメント外周部やケース内部、裏蓋内側にかけて、緑色の付着物と腐食したような痕跡が広く確認できます。
特にケース内周には緑色の付着物が連続して残り、裏蓋内側にも点状・粒状の付着が確認できます。
これらについて、画像だけから発生原因や内部への影響範囲まで断定することはできません。
一方で、通常のオーバーホールに入る前に、ケース内部とムーブメント各部を分解し、状態を詳しく確認する必要がある個体であることは明らかです。
裏蓋内側には、線状の傷や人の手によって付けられたように見える痕跡も確認できますが、文字や数字として明確に判読できる整備記録は確認できません。
現段階では洗浄などを行わず、使われてきたままの内部状態を記録しています。
【測定結果】
・日差:測定不可
・振角:測定不可
・ビートエラー:測定不可
・振動数:21,600振動(Cal.7019A)
不動のため、タイムグラファーによる有効な測定は行えていません。
【測定結果に対する所見】
・現状では稼働を確認できていません。
・不動のため、動作の安定性についても確認できない状態です。
・現状のまま実用品として扱うことはできません。
・ムーブメント外周、ケース内部、裏蓋内側には緑色の付着物や腐食痕が確認されます。
・不動の原因については、油切れや各部の摩耗、輪列・脱進機などの状態に加え、内部に確認できる付着物や腐食の影響も含めて確認する必要があります。
・現時点で原因を一つに限定することはできず、分解後に各部の状態を確認する必要があります。
・外観だけで判断して部分的に手を入れるのではなく、ムーブメント全体とケース内部を確認する整備前提の個体と判断しています。
StoryWatchでは、この7019-7210を整備前提の個体として取り扱います。
今回あえて未整備の姿を残しているのは、不動という結果だけではなく、その内側に残されている状態まで含めて記録するためです。
傷の多いカットガラス、そこから覗く濃淡のある青文字盤、使用痕を残したケース。
そして裏蓋を開けて初めて分かる、ムーブメント周辺に残された汚れや付着物。
完成後には見えなくなる部分だからこそ、整備前の現在を記録しておく意味があります。
この個体については、まず内部を分解して状態を確認し、機械として必要な整備を行うことを優先します。そのうえで、カットガラスとブルー文字盤が持つこの7019-7210本来の表情を、どこまで取り戻せるのかを見極めていきます。
傷みも含めて半世紀を越えた現在地を記録し、ここから再び時計としての姿を整えていく一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、44,800〜49,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
