【1985年1月製】SEIKO 5 7009-3040/自動巻き 装飾柄乳白文字盤/オリジナルブレス |未整備
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【1985年1月製】SEIKO 5 7009-3040/自動巻き 装飾柄乳白文字盤/オリジナルブレス |未整備
未整備|この時計は、まだ手を加えていない状態で保管されています。
1985年1月製、SEIKO 5 7009-3040。
自動巻きムーブメントを搭載した、1980年代中頃のSEIKO 5です。
この個体でまず目に入るのが、乳白色を基調とした文字盤です。
中央には12時から6時方向へ縦に伸びる幾何学的なライン装飾が入り、その中へSEIKOロゴ、5盾、AUTOMATIC表記を組み込んだ特徴的なデザイン。
外周には比較的シンプルなバーインデックスを配置し、中央の装飾部分との対比をつくっています。
金色の時分針や5盾、12時・6時・9時位置に配された金色のアクセントも、この乳白色の文字盤によく映えています。
3時位置には曜日と日付を並べたデイデイト表示。
ケースはラウンドを基本としながらラグへ向かって面を広げた形状で、1970年代のSEIKO 5とは少し異なる、1980年代らしい装飾性を感じさせます。
実用時計としてのSEIKO 5を基本にしながら、文字盤そのものをデザインの中心に据えた、この7009-3040ならではの表情を持った一本です。
現在このモデルは、あえて整備を行っていない状態でご紹介しています。
仕入れ時点で残されていた状態を尊重し、オーバーホールを行う前の「素の状態」を確認・記録するためです。
未整備の段階でどの程度動いているのか。
そして外装だけでなく、内部にどのような状態が残されているのか。
整備前の姿を記録しておくことで、その後に行う整備との違いも見えてきます。
この個体についても、現状の動作結果だけで良否を判断するのではなく、内部確認と整備を前提として管理しています。
ムーブメントはCal.7009系。
現状では自動巻き機構を含め稼働を確認できており、タイムグラファーでの測定も可能な状態です。
写真で確認する限り、ムーブメントには使用に伴う細かな擦れなどが見られますが、広範囲に及ぶ強い錆は確認できません。
一方、ケース内部の外周付近には経年による汚れや変色が見られます。
裏蓋内側には手書きによる記録が残されています。
「26.9.29」と読める記載が確認できますが、その後に続く文字については判読が難しいため、ここでは内容を断定しません。
この記録が何を意味するものなのかについても、現段階では判断せず、過去に人の手が入った痕跡としてそのまま記録しておきます。
【測定結果】
・日差:+98秒/日
・振角:267°
・ビートエラー:0.4ms
・振動数:21,600振動(Cal.7009系)
【測定結果に対する所見】
・現状では稼働を確認できています。
・タイムグラファーで継続して信号を拾える状態ですが、表示波形にはばらつきも見られるため、未整備状態での安定性については慎重に判断します。
・振角267°は、今回の測定姿勢・条件では十分な振りを確認できる数値です。
・ビートエラー0.4msも大きく崩れた数値ではありません。
・一方、日差は+98秒/日と大きく進む状態であり、現状のまま実用精度を満たしているとは判断していません。
・進みの要因については、歩度調整だけでなく、油の状態、脱進機や調速機周辺、過去の調整状態など複数の可能性が考えられるため、分解前の段階では特定しません。
・現状で十分な振角が出ていることと、整備の必要性は分けて考え、内部確認を含めた整備前提の個体として扱います。
StoryWatchでは、この7009-3040を整備前提の個体として取り扱います。
今回の測定で267°という振角が確認できたことは、この時計の現在地を知るうえで興味深い記録です。
しかし、それだけをもって機械の状態が良好であるとは判断しません。
+98秒/日という歩度を含め、現在残されている状態を一度そのまま記録し、分解した際に内部の状態と照らし合わせていきます。
また、裏蓋内側に残された手書きの記録も消さず、これまでこの時計に人の手が入った痕跡のひとつとして残します。
1985年。
StoryWatchが多く扱う1960〜70年代のSEIKOより少し新しい時代ですが、こうした文字盤デザインを見ると、機械式SEIKOが時代とともにどのように表情を変えていったのかがよく分かります。
装飾柄の乳白文字盤という外側の個性と、現在も267°の振角を見せる内部の状態、その両方を記録したうえで、これから整備を通して向き合っていく一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、54,800〜59,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
