【1972年7月製】SEIKO 5 ACTUS 7019-7060/自動巻き 薄水色銀文字盤/オリジナルブレス |整備中
¥999,999
残り1点
整備中|この時計は、いま物語の途中にあります。
1972年7月製、SEIKO 5 ACTUS 7019-7060。
自動巻きムーブメントCal.7019Aを搭載した、ACTUSシリーズの中でも日常使いを意識した設計が色濃く残る一本です。
薄水色を帯びた銀文字盤は、光の当たり方によって柔らかく色調を変え、落ち着きの中に軽やかさを感じさせます。
ラウンドケースにバーインデックス、無駄のない針構成というシンプルな組み合わせは、1970年代初頭のACTUSらしい実用性と若々しさを併せ持っています。
オリジナルブレスが装着されている点も含め、この個体の持つ当時の雰囲気が比較的素直に残っている印象です。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
すでに分解工程に入り、ムーブメント内部の状態確認を進めている段階です。各パーツを取り外しながら、油の状態や摩耗、動作不良の要因を一つずつ確認し、この個体に適した整備方針を見極めています。
分解中の状態からは、振角が出ていた個体である一方、油切れや潤滑不良による影響が蓄積している可能性が考えられます。
現時点では洗浄前であり、部品の細かな摩耗や接触状態についてはこれからの工程でさらに確認していきますが、目視できる範囲では大きな破損や欠損は見受けられていません。
今後、洗浄および組み上げ後の挙動をもとに、精度面の改善余地を判断していきます。
裏蓋内側には明確な整備記録やスタンプは確認されていません。
開閉痕や内部の汚れからは、長期間にわたり日常の中で使用されてきた履歴が感じられ、近年における分解整備の痕跡は読み取れない状態です。
現在の動作状態は稼働していますが、精度および安定性の面では大きな調整を要する段階です。
【測定結果】
・日差:−801秒/日
・振角:336°
・ビートエラー:6.0ms
・振動数:21,600振動(Cal.7019A)
▶︎ 測定結果に対する所見
・稼働自体は確認できており、振角336°と高い数値が出ています。
・一方で日差−801秒/日、ビートエラー6.0msは大きく、現時点では安定した精度状態とは言えません。
・振角が高い状態で日差とビートエラーが崩れていることから、脱進機周辺やテンプまわりの調整不良、ヒゲの偏りなどが影響している可能性があります。
・油切れや潤滑状態の不均一による影響も考えられ、分解清掃および再調整が前提となる状態です。
・現段階では実用には適さず、整備完了後の状態確認が必要と判断しています。
今後は分解整備を継続し、洗浄、注油、組み上げ、精度調整を行いながら、この個体が本来持つ安定した自動巻きとしての動作へどこまで回復するかを確認していきます。外装についても、過度に手を加えるのではなく、この個体が持つ雰囲気を活かしながら整えていく方針です。
すでに動き出しているものの、まだ本来のリズムには至っていない段階あります。
本来の状態へと戻していく過程にある一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、41,800〜46,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
