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【1972年2月製】SEIKO 5 ACTUS 7019-7060/自動巻き 青銀文字盤 |整備中

¥999,999

残り1点

整備中|この時計は、いま物語の途中にあります。

1972年2月製、SEIKO 5 ACTUS 7019-7060。
自動巻きムーブメントCal.7019Aを搭載した、1970年代初期のACTUSらしい軽快な実用機です。

青みを帯びた銀文字盤は、光の角度によって表情を変え、落ち着きと個性が同居する印象を持ちます。ラウンドケースにシャープなインデックスを組み合わせた構成は、当時の若年層向けラインとしてのACTUSらしいバランスを感じさせます。

現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。

すでに分解工程に入り、ムーブメント内部の状態確認を進めている段階です。リューズのプッシュ操作に不具合が見られるため、カレンダー機構を含めた内部の挙動を一つずつ確認しながら、整備方針を見極めています。

分解中の状態からは、大きな破損や致命的な欠損は見受けられていません。地板やローターの状態からは、長年実用されてきた個体であることがうかがえます。一方で、振角の低さや測定数値から、油の劣化や潤滑不良、内部抵抗の増加が影響している可能性があります。現時点では洗浄前のため、細部の摩耗や接触状態については、今後の工程で確認していきます。

裏蓋内側には経年相応の擦れや開閉痕が見られます。明確な整備記録は確認できないものの、この時計が長い時間の中で使われ、点検されてきた履歴が静かに残されています。

現在の動作状態は稼働していますが、精度および操作面に課題が見られる段階です。

【測定結果】
・日差:+72秒/日
・振角:約135°
・ビートエラー:5.8ms
・振動数:21,600振動(Cal.7019A)

▶︎ 測定結果に対する所見

・自動巻きによる稼働は確認できています。
・振角約135°と低く、動力伝達において力感が不足している状態です。
・日差+72秒/日は大きく、安定した精度とは言えません。
・ビートエラー5.8msも大きく、テンプ周辺の調整状態にばらつきがある可能性があります。
・リューズのプッシュ操作不良とあわせ、カレンダー機構周辺に抵抗や調整不良があると考えられます。
・全体として、油切れや潤滑不良に加え、機構面の調整が必要な状態です。
・現段階では整備前提の個体であり、実用・販売状態ではないと判断しています。

今後は分解整備を継続し、洗浄、注油、組み上げを行いながら、プッシュ操作不良の原因を特定し、精度と操作性の両面を整えていきます。外装についても、この個体が持つ経年の表情を活かしながら、全体のバランスを見て仕上げていく方針です。

いまはまだ途中段階にある一本です。
 
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、29,800〜34,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。

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