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【1965年12月製】SEIKO 5 Sportsmatic 6619-7030/自動巻き 金縁白金文字盤/クジラ |整備中

¥999,999

残り1点

整備中|この時計は、いま物語の途中にあります。

1965年12月製、SEIKO 5 Sportsmatic 6619-7030。
自動巻きムーブメントCal.6619を搭載した、1960年代中期のセイコー実用機の中核を担う一本です。

金縁に囲まれた白金の文字盤は、柔らかな光を受けて静かに表情を変え、過度な主張をせずに存在感を放ちます。
裏蓋に刻まれたクジラ刻印とあわせ、この時代のSEIKOが持っていた機能性と信頼性への意志を感じさせる構成です。
華やかさよりも、日常に寄り添うための美しさが整えられた個体といえます。

現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。

すでに分解工程に入り、ムーブメント内部の状態確認を進めている段階です。
各パーツを取り外しながら、油の状態や摩耗の有無、長年の使用による変化を確認し、この個体に必要な整備内容を見極めています。

分解中の状態からは、油の劣化や汚れの蓄積が見られる可能性があり、長期間にわたる使用と経年の影響が感じられます。
一方で、測定時の振角やビートエラーの数値から判断すると、動力伝達やテンプまわりの基本的な構成は保たれている状態と考えられます。
現時点では洗浄前であるため、細部の摩耗や接触状態については、洗浄後および組み上げ時の挙動を見ながら判断していきます。

裏蓋内側には手書きによる整備記録が確認できます。
「44.4.19」と読み取れる記載から、過去に整備が行われた履歴が残されている可能性があります。開閉痕とあわせ、この時計が実際に使用されながら手入れされてきた個体であることがうかがえます。
こうした痕跡は、単なる経年ではなく、使われ続けてきた証として静かに残っています。

現在の動作状態は稼働しており、大きな不安定さは感じられないものの、整備前の状態として調整を前提とした段階です。

【測定結果】
・日差:−11秒/日
・振角:240°
・ビートエラー:0.5ms
・振動数:18,000振動(Cal.6619)

▶︎ 測定結果に対する所見

・稼働は安定して確認できており、日差−11秒/日はこの年代の自動巻きとして良好な範囲です。
・振角240°は十分な数値であり、ゼンマイの力や輪列の動力伝達は維持されている可能性があります。
・ビートエラー0.5msも許容範囲内であり、テンプの位置関係は大きく崩れていない状態と考えられます。
・全体として、致命的な不具合は見受けられないものの、油の劣化や潤滑状態のばらつきが残っている可能性があるため、分解清掃と再調整を前提とした整備が必要な状態です。
・現段階では販売可能な精度状態とはせず、整備完了後の安定性を確認する必要があります。

今後は分解整備を継続し、洗浄、注油、組み上げ、精度調整を行いながら、この個体が持つ本来の安定した動作を引き出していきます。
外装についても、この時計が積み重ねてきた時間の痕跡を活かしながら、全体のバランスを整えていく方針です。

すでに一定の鼓動を保ちながらも、さらに整えられる余白を残している段階にあります。

時間をかけて整えていく価値のある一本です。

【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、58,000〜79,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。

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