【1965年2月製】SEIKO Sportsman STP/661990/手巻き 薄金文字盤 |整備中
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
1965年2月製と推定される、SEIKO Sportsman 661990。
手巻き式ムーブメントCal.66系(17石)を搭載した、1960年代前半のセイコーが手がけた実用ドレスウォッチの一本です。
極めてシンプルな三針構成に、筆記体ロゴと「DIASHOCK 17 JEWELS」の表記。過度な装飾を持たず、日常に溶け込むことを前提とした設計は、当時の“誠実な時計”という思想をそのまま形にしたような佇まいです。シルバーの文字盤には経年によるわずかな変化が見られますが、全体の印象は保たれており、長く使われてきた個体ならではの落ち着きを感じさせます。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
タイムグラファー測定において、下記の数値が確認されています。
【測定結果】
・日差:安定範囲外
・振角:200°未満
・ビートエラー:1.0ms以上
(測定日:2025年12月)
▶︎ 測定結果に対する所見
・稼働は確認できているものの、精度は安定していない状態です。
・振角が200°未満であることから、油切れや潤滑不良、内部抵抗の増加が影響している可能性があります。
・ビートエラーも1.0ms以上とやや大きく、テンプ周辺の調整状態にばらつきがあると考えられます。
・全体として、長期間の未整備による累積的な影響が数値に現れている状態です。
・現段階では実用精度とは言えず、分解整備を前提とした個体と判断しています。
これらの数値は、内部の油切れや摩耗、精度低下といった状態を示すサインであり、単に「動いている」という理由だけで販売できる状態とは考えていません。
現在は、分解整備に向けた準備段階として、内部洗浄、注油、各部調整、必要に応じた部品確認を進めていきます。この個体が本来持つ軽やかな手巻きの感触と安定した歩度を取り戻せるかを見極めていく工程に入っています。
裏蓋のシリアル「5234622」から読み取れる1965年2月という製造時期を考えると、この時計はすでに半世紀以上の時間を経ています。それでもなお動作を保っていること自体が、このモデルの基本設計の確かさを示しているとも言えます。
いまはまだ整備前の状態にありますが、丁寧に手を入れていくことで、本来のリズムを取り戻す可能性を持った一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、24,800〜34,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
