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【1972年5月製】SEIKO 5 ACTUS 7019-7070/自動巻き 銀文字盤 |整備中

¥999,999

残り1点

整備中|この時計は、いま物語の途中にあります。

1972年5月製、SEIKO 5 ACTUS 7019-7070。
自動巻きムーブメントCal.7019Aを搭載した、1970年代初期のACTUSらしい実用機の一本です。

ラウンドケースに端正なインデックスを組み合わせた構成は、当時のセイコーが目指した日常使いのためのデザインをよく表しています。銀文字盤は光の当たり方によって穏やかに表情を変え、派手さはないものの、長く使われることを前提とした落ち着きが感じられます。

現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。

すでに分解工程に入り、ムーブメント内部の状態確認を進めている段階です。稼働は確認できているものの、測定結果からは潤滑状態や内部抵抗に課題が見られるため、各パーツを取り外しながら整備方針を見極めています。

分解中の状態からは、構成部品は保たれており、致命的な破損や不自然な改変は見受けられていません。長年の使用に伴う油の劣化や汚れの蓄積が想定され、振角が低めに出ている要因として、輪列や脱進機周辺の抵抗増加が影響している可能性があります。現時点では洗浄前であり、摩耗や接触状態については今後の工程で確認していきます。

裏蓋内側およびケース内部には経年による汚れや酸化が見られます。開閉痕とあわせて、この時計が日常の中で使われ、点検を受けながら受け継がれてきた履歴が静かに残されています。

現在の動作状態は稼働しており、日付・曜日の送り動作も確認できています。ただし、精度および振角の面では調整を要する段階です。

【測定結果】
・日差:進み傾向あり(安定せず)
・振角:数値は出るものの低め
・ビートエラー:測定値にばらつきあり
・振動数:21,600振動(Cal.7019A)

▶︎ 測定結果に対する所見

・稼働は安定して確認できており、カレンダー機構も正常に動作しています。
・一方で振角が低く、動力伝達において十分な余力が出ていない状態です。
・日差も進み方向で安定せず、精度としては調整が必要な段階です。
・油切れや潤滑不良、内部摩耗の影響が数値に現れている可能性があります。
・短期的な使用は可能と考えられるものの、長期的な安定性は確保されていません。
・分解清掃と再調整を前提とした個体であり、現段階では販売状態とはしていません。

今後は分解整備を継続し、洗浄、注油、組み上げ、精度調整を行いながら、この個体が本来持つ安定した動作とリズムを引き出していきます。外装についても、文字盤の状態と全体の雰囲気を損なわないよう配慮しながら整えていく方針です。

本来の状態へと戻していく過程にある一本です。

 
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、29,800〜34,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。

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