【1972年11月製】GRAND SEIKO Grand Seiko 5645-7010/自動巻き 白文字盤/ |販売中
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【1972年11月製】GRAND SEIKO Grand Seiko 5645-7010/自動巻き 白文字盤 |販売中
1972年11月。
毎時28,800振動という精度思想が、まだ“特別な技術”として扱われていた時代。
この一本は、その時間を超えて、いまも静かに鼓動を続けています。
GRAND SEIKO 5645-7010。
自動巻きCal.5645Aを搭載した、56GS系ハイビートモデルです。
白文字盤に細身のブラックインデックス。
余計な装飾を削ぎ落とした構成でありながら、光の角度によって静かな緊張感を見せる一本です。
ケースは、後年のグランドセイコーらしい直線的な造形を持ちながらも、どこか柔らかさを残したラウンドケース。
ラグからケースサイドへ流れるラインには、当時の実用品としての美意識が感じられます。
この個体は、過度に仕上げすぎた印象が少なく、経年機として自然な雰囲気を残しています。
特に白文字盤と黒インデックスのコントラストは現在でも視認性が高く、56GSらしい端正さをしっかりと感じられる状態です。
文字盤には、経年によって生まれた自然なアイボリー調の変化が見られます。
新品当時の白とは異なる、時間を通過した個体ならではの柔らかな色味で、56GSの端正なデザインに静かな深みを与えています。
針・インデックスも経年相応の変化を含みながら、全体の雰囲気を崩さず残されています。
ケースには小傷や使用感が確認できますが、ラグのエッジやケースフォルムは比較的しっかり残されており、鏡面とヘアラインのコントラストも感じ取れる状態です。
裏蓋のGSメダリオンも残されており、この個体が積み重ねてきた時間を静かに伝えています。
風防は、経年劣化の見られたオリジナル風防から、クリスタルガラスへ交換を実施しています。
視認性を整えながら、実用を見据えた構成へと仕上げています。
本個体は、StoryWatchにて分解洗浄・注油・調整を実施した個体です。
ムーブメントは分解後に洗浄を行い、組み立て・調整を進めています。
内部確認時、アンクルに損傷が確認されたため交換対応を実施。
あわせてカレンダー送り機構にも傷みが見られたため、動作状態を確認しながら部品交換を行っています。
現在は自動巻き・カレンダー送りともに動作を確認しており、ハイビートらしい軽快なテンポで稼働しています。
一方で、50年以上前に製造された経年個体であることに変わりはなく、現代時計と同様の感覚で扱うものではありません。
裏蓋内側には、StoryWatchにて実施した整備日を記録するスタンプを押印しています。
どの時点で整えられた個体であるかを明確にし、次に受け継がれるための基準として残しています。
【測定結果】
・日差:-7秒/日
・振角:205°
・ビートエラー:0.4ms
・振動数:28,800振動(Cal.5645A)
▶︎ 現在は安定した稼働を確認しています
▶︎ ビートエラーは良好な数値に収まっています
▶︎ 振角は高めではありませんが、実用を見据えた範囲で動作を維持しています
▶︎ ハイビート特有の軽快な運針が感じられる状態です
▶︎ 姿勢差やゼンマイ残量によって日差は変動します
▶︎ 経年機のため、継続的な観察や定期的なメンテナンスを前提とした個体です
ケース径約35.1mm、ラグ幅約21.2mm、厚み約9.5mm。
現代基準では控えめなサイズ感ですが、装着すると非常に収まりが良く、シャツ袖にも自然に馴染みます。
ブレスレットは、アタッチメントによって長さ調整が可能なステンレスブレスを装着。
細かな調整が可能な構造で、この時代らしい軽快さと実用性を感じさせます。
ケースデザインとの相性も自然で、過度に主張しないまとまりがあります。
華やかさを競う時計ではなく、静かな精度感と実用品としての思想を積み重ねてきた一本。
時間と共に整えられながら、これからも日常へ寄り添っていくための一本です。
【ご購入前に】
本個体は製造から長い年月を経たヴィンテージ時計です。
外装には小傷や経年変化が見られ、内部についても現行品のような均一な精度や状態を前提としたものではありません。
現在は動作確認および測定を行い、実用可能な状態を確認しておりますが、
日差や精度、持続時間などは使用環境や姿勢差により変化する可能性があります。
また、防水性能については保証しておりません。
日常使用においても、水濡れには十分ご注意ください。
本商品は、現代の工業製品とは異なる「時間を経た個体」であることをご理解のうえ、
その特性も含めてお楽しみいただける方へお届けできれば幸いです。
