【1969年11月製】SEIKO 5 SPORTS 7019-6000/自動巻き 黒文字盤 |未整備
¥999,999
残り1点
整備中|この時計は、いま物語の途中にあります。
1969年11月製、SEIKO 5 SPORTS 7019-6000。
自動巻きムーブメントCal.7019Aを搭載した、5スポーツ初期の設計思想を色濃く残す一本です。
黒文字盤に太いバーインデックス、厚みを持たせたケースラインは、当時の“スポーツウォッチ”という概念が形になり始めた時代の空気をそのまま伝えています。
派手さではなく、実用と視認性を優先した構成の中に、初期5スポーツならではの力強さが感じられます。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
すでに分解工程に入っており、ムーブメント内部の状態確認を進めている段階です。
各パーツを取り外しながら、停止に至った要因となる箇所を一つずつ確認し、整備方針を見極めています。
分解中の状態からは、油切れや汚れの蓄積により、輪列やローターの動きに抵抗が出ている可能性が考えられます。
現時点では洗浄前であり、細部の摩耗や状態についてはこれからの工程でより明確になりますが、確認できる範囲では歯車の欠けやテンプの破損といった致命的な損傷は見受けられていません。
今後、洗浄および組み上げを通じて、再稼働の可否と安定性を判断していきます。
裏蓋内側には『サ50.4.8 NR』と読める赤い整備スタンプが確認できます。
昭和50年4月頃に何らかの整備が行われた可能性を示す記録であり、この時計が過去に一度は専門家の手によりメンテナンスを受けてきた履歴が残されています。
開閉痕とあわせて、実用品として使われ続けてきた時間の積み重ねが感じられます。
現在の動作状態は不動です。
ローターの回転や内部の動きには抵抗があり、連続した駆動は確認できていません。
【測定結果】
・日差:測定不可(不動のため)
・振角:測定不可(不動のため)
・ビートエラー:測定不可(不動のため)
・振動数:21,600振動(Cal.7019A)
▶︎ 測定結果に対する所見
・現時点では不動であり、安定した稼働状態には至っていません。
・停止の主な要因としては、油切れ、汚れによる抵抗増加、脱進機周辺の動作不良などが考えられます。
・致命的な破損が確認されていない点から、分解清掃および適切な注油、調整によって再稼働に至る可能性は残されています。
・過去に整備履歴があることから、基本構造としては維持されてきた個体である可能性があります。
・いずれにしても整備前提の状態であり、現段階では実用には適さないと判断しています。
今後は分解整備を継続し、洗浄、注油、組み上げ、精度調整を行いながら、この個体が本来のスポーツウォッチとしての機能を取り戻せるかを確認していきます。
外装についても、使用による痕跡を含めたこの時計の履歴を活かしながら整えていく方針です。
長く止まっていた時間の奥に、再び動き出すための余白を残しています。
本来の状態へと戻していく過程にある一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。 必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。 整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、35,800〜49,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
