【1969年6月製】KING SEIKO King Seiko 4502-7000/手巻き 乳白経年優美文字盤/純正ブレス |未整備
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
1969年6月製、KING SEIKO 4502-7000。
手巻き式、ハイビート36,000振動を誇るCal.4502Aを搭載したモデルです。
乳白へとゆっくり変化した文字盤は、均一なエイジングではなく、時の流れをそのまま閉じ込めたような表情を見せています。
シャープなケースラインと細身の針、そして「KS HI-BEAT」の表記。実用機でありながら、当時の精度追求の思想がそのまま形になった一本です。
オリジナルのSEIKOブレスも備わり、全体としての統一感も感じられます。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
現状は稼働しているものの、測定値から判断して安定性に課題があり、本来のハイビートらしい精度を引き出すためには整備が必要な状態です。
ムーブメントはCal.4502A、25石のハイビート機。
受けや輪列の状態から大きな損傷は見受けられず、過去に適切に扱われてきた印象を受けます。一方で油分の減少による動きの重さが感じられ、振角の低さにもそれが表れています。
裏蓋内には手書きの整備記録が複数確認できますが、判読は難しく、黒く塗りつぶされた痕跡も見られます。
それでも、確かに人の手が入りながら時間を繋いできた履歴が、この個体には残されています。
外装のKSメダリオンも健在で、しっかりと存在感を保っています。
【測定結果】
・日差:-5秒/日
・振角:153°
・ビートエラー:3.1ms
・振動数:36,000振動(Cal.4502A)
所見
・稼働自体は確認できている
・振角が低く、エネルギー伝達にロスがある状態
・ビートエラーが大きく、姿勢差・安定性に課題あり
・現状では販売基準には届かない状態
・油切れおよび調整ズレが主な要因と推測
今後は分解洗浄を前提としたオーバーホールを行い、ハイビート本来のリズムを取り戻すことを目指します。
文字盤の経年美はこの個体の魅力のひとつであるため、過度な外装介入は避け、全体のバランスを見ながら仕上げていく予定です。
いまはまだ調整の途中にありますが、本来の精度と美しさを取り戻してから世に送り出したい一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、118,000〜158,000円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
