【1964年7月製】SEIKO Champion 860 86898/SGP/手巻き 銀棒針銀文字盤/タツノ/60年代純正系ブレス |未整備
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
1964年7月製、SEIKO Champion 860。
手巻きムーブメントを搭載した、60年代前半らしい端正で静かな存在感を持つ一本です。
銀文字盤に銀色のバーインデックス、細く伸びる針。
華美な装飾はなく、視認性と均整を重視した設計からは、当時の国産時計が「日常の道具」として真剣に作られていたことが伝わってきます。
Champion 860は、その思想を体現したシリーズのひとつです。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度確認・調整のため整備中です。
ムーブメントの状態を見る限り、致命的な摩耗や損傷は確認されず、全体として落ち着いた表情を保っています。
裏蓋の刻印は経年により薄れていますが、タツノオトシゴの意匠はなお確認でき、裏蓋内側の円状装飾には、当時の工作精度と美意識がしっかりと残っています。
使われ、整えられ、時間を重ねてきた個体であることが、静かに読み取れます。
【測定結果】
・日差:−8秒/日
・振角:228°
・ビートエラー:7.6ms
・振動数:18,000振動/時(Champion 860系 手巻き)
▶︎ 所見
・稼働は安定しており、タイムグラファー上での測定は継続可能
・日差は−8秒/日と、この年代の手巻き機としては良好な数値
・振角228°は実用域にあり、テンプの動きは素直
・ビートエラーはやや大きめで、今後の調整余地が明確
・現段階では「調整途中」と判断し、販売基準には未達
今後はオーバーホール工程を通じて注油状態と脱進機周りを見直し、ビートエラーを中心に最終調整を行う予定です。
数値が示す通り、この個体は伸びしろを残した健全な状態にあります。
時間を整え、本来の呼吸を取り戻してから世に送り出したい、そんな一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、49,800〜69,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
