【1973年11月製】KING SEIKO VANAC 5626-7190/自動巻き カット青文字盤/オリジナルブレス |整備中
¥999,999
残り1点
整備中|この時計は、いま物語の途中にあります。
1973年11月製、KING SEIKO VANAC 5626-7190。
自動巻きムーブメントCal.5626を搭載した、キングセイコーの中でもVANACシリーズに属する個体です。
カットが施された青文字盤は、光の角度によって複雑に表情を変え、1970年代のセイコーが持っていた先鋭的なデザイン思想を強く感じさせます。ケース形状やブレスレットとの一体感も含め、当時の量産時計の中でも独自の存在感を持つ一本です。オリジナルブレスレットが残っている点も、この個体の構成を語る上で重要な要素となっています。
現在このモデルは、オーバーホールおよび状態確認のため整備中です。
すでに分解工程に入り、ムーブメント内部の状態確認を進めている段階です。外観からは判断しきれない内部の状態を精査するため、各パーツを取り外しながら慎重に確認を行っています。
分解中の状態からは、地板や各部品に青さびが発生していることが確認されています。特に自動巻きローターは固着しており、回転しない状態です。これにより自動巻き機構が機能していないことが明らかになっています。腐食の範囲や深度については、さらに分解を進めながら判断していく必要があり、現時点では全体への影響範囲を確定する段階には至っていません。
裏蓋内側にも経年による変化や開閉痕が見られ、この時計が長期間にわたり実使用されてきたことがうかがえます。外装の印象に対して、内部にはより明確な時間の影響が残っている状態です。
現在の動作状態は不動です。稼働の確認はできておらず、安定性の評価も行えない段階です。
【測定結果】
・日差:測定不可(不動のため)
・振角:測定不可(不動のため)
・ビートエラー:測定不可(不動のため)
・振動数:28,800振動(Cal.5626)
▶︎ 測定結果に対する所見
・現時点では稼働が確認できておらず、不動の状態です。
・ローターの固着により自動巻き機構が機能していません。
・青さびの影響がムーブメント全体に及んでいる可能性があります。
・腐食の進行度合いによっては、部品単位での対応が必要となる可能性があります。
・現段階では実用状態とは言えず、販売可能な状態ではないと判断しています。
・分解を伴う精査と、慎重な整備判断が必要な個体です。
今後は分解整備を継続し、洗浄、部品状態の確認、必要に応じた交換や修正を検討しながら、この個体の再生可能性を見極めていきます。外装や文字盤の完成度を踏まえ、安易に手を入れるのではなく、状態に応じた適切な対応を選択していく方針です。
時間をかけて向き合っていく必要のある一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、118,000〜148,000円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
