【1967年2月製】SEIKO Sportsman Export 6602-9981/手巻き 銀文字盤/オリジナルブレス/タツノ/還暦 |未整備
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
1967年2月製、SEIKO Sportsman Export 6602-9981。
手巻きムーブメントを搭載した、スポーツマン輸出仕様の一本です。
銀文字盤は落ち着いた色調を保ち、放射仕上げが静かに光を受け止めます。ケースはラウンド形状で、過度な装飾を抑えた実用時計らしい端正な造形。
タツノオトシゴ意匠を持つスポーツマン・エクスポートらしく、国内モデルとは少し異なる、海外向けならではの空気感をまとった個体です。オリジナルブレスが残っている点も、この年代では評価できる要素だと感じています。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
リューズが抜ける状態にあり、現状ではムーブメントの取り出しができません。稼働自体は確認できていますが、構造的な不具合を抱えたまま次の工程へ進めるべきではないと判断しています。
ムーブメントはSEIKO 17 JEWELS表記のCal.6602。
画像から確認できる範囲では、地板や歯車に致命的な腐食は見られず、全体としては年式相応の状態を保っています。
裏蓋内側には「JAPAN F」の刻印が確認でき、輸出仕様としての正規性が読み取れます。
過去に人の手が入ってきた形跡はあるものの、直近の整備記録を示す明確な痕跡はなく、長い年月を経て現在に至っていることが静かに伝わってくる状態です。
【測定結果】
・日差:+517秒/日
・振角:約191°前後
・ビートエラー:2.2ms
・振動数:18,000振動/時(Cal.6602)
数値からは、動力がしっかり伝わりテンプが振れている一方で、精度面では大きなばらつきが生じていることが明確に読み取れます。
▶︎ 測定結果に対する所見
・手巻きによる稼働は継続して確認できている
・振角は年式を考慮すると比較的確保されている
・日差が大きく、現時点では精度が安定していない
・ビートエラーもやや大きく、調整余地が明確
・油切れや調速系のズレが主な要因として想定される
・この状態では販売可能な水準には達していない
今後は、リューズおよび巻真周辺の不具合を解消し、ムーブメントを取り出したうえでオーバーホールを行う予定です。
機械的なリズムを整えたのち、外装の表面美化を施し、この個体が本来備えている穏やかな表情を引き出してから、販売に進めたいと考えています。
本来のリズムを取り戻してから、世に送り出したい一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、29,800〜39,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
