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【1961年10月製】SEIKO Champion EGP/J15004E/手巻き 放射薄金文字盤/裏刻印1011552 |整備中

¥999,999

残り1点

整備中|この時計は、いま物語の途中にあります。

1961年10月製、SEIKO Champion EGP/J15004E。
手巻き式のムーブメントを搭載した、1960年代前半のセイコーらしい実直な一本です。

放射状に表情を持つ薄金文字盤は、光の入り方によって柔らかく色味を変え、当時の国産時計らしい控えめな品の良さを感じさせます。
ラウンドケースに細身のインデックスを合わせた姿は華美ではありませんが、日常の中で長く使われてきた時計ならではの落ち着きがあります。

現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。

現在は分解を行い、ムーブメント内部の状態確認を進めている段階です。
外観だけでは判断できない摩耗、油の状態、サビやパーツの傷みを確認しながら、この個体にとって必要な整備方針を見極めています。

ムーブメント内部については、長年の使用と経年による汚れや油切れが想定される状態です。
分解中の写真からは、各部品を取り外しながら内部確認を進めている様子が確認できます。
現時点では、部品の欠けや大きな破損については、確認できる範囲で慎重に見ている段階です。今後、洗浄後の状態や組み上げ時の動作を見ながら、さらに判断していきます。

裏蓋には「1011552」の刻印が確認できます。
1961年10月製と読み取れる個体であり、裏蓋内側や開閉痕にも、これまで使われ、整備されながら受け継がれてきた痕跡が残っています。
こうした記録は、単なる傷みではなく、この時計が実用品として歩んできた時間を静かに物語っています。

現在の動作状態としては、整備前の段階で稼働を確認しています。
ただし、タイムグラファー測定では日差とビートエラーに大きなズレがあり、現時点で実用状態とは判断していません。

【測定結果】
・日差:+409秒/日
・振角:309°
・ビートエラー:5.2ms
・振動数:18,000振動

▶︎ 測定結果に対する所見

・稼働は確認できており、振角309°という数値から、動力伝達には一定の力強さが残っている可能性があります。
・一方で、日差+409秒/日、ビートエラー5.2msは大きなズレであり、現時点で安定した実用状態とは言えません。
・主な要因としては、油切れ、脱進機まわりの調整ズレ、ヒゲ持ちやテンプまわりの位置関係などが関係している可能性があります。
・振角そのものは良好な数値が出ているため、分解清掃と注油、ビートエラー調整、歩度調整によって改善を目指せる余地があると見ています。
・ただし、整備前提の個体であり、現段階では販売状態ではありません。

今後は分解整備を継続し、洗浄、注油、組み上げ、精度調整を行いながら、この個体がどこまで安定した状態へ戻るかを確認していきます。
外装についても、風防やケースの傷を含め、過度に新しく見せるのではなく、この時計が持つ時代感を残しながら整えていく方針です。

1961年という時間を背負いながら、いまなお鼓動を残していることに、このChampionらしい強さを感じます。

本来の状態へと戻していく過程にある一本です。
 
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、44,800〜59,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。

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