【1966年12月製】SEIKO Lord Marvel 7622-8010/手巻き 銀文字盤/タツノ/還暦 |未整備
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
今回の5740-8010は StoryWatchの通常ラインナップ外モデル。
Lord Marvelの中でも数字インデックスではなく アラビア数字の“クラシカル顔” を持つ、
特定の年のみの少量生産型。
そして1966年12月製──
還暦の“締めの月”を生き抜いてきた一本。
さらに Lord Marvel 5740シリーズは、
製造期間1年〜1年半程度と短く、現存個体数が非常に少ない ため、
市場にもほとんど美品が出ない “幻に近い領域” の時計です。
そんな希少な個体を、
還暦キャンペーンのタイミングでお届けできるのは
まさに “奇跡的な縁” そのもの。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
タイムグラファー測定において、下記の数値が確認されています。
【測定結果】
*リューズ抜け・時刻合わせ不可のため、稼働状態にて測定
日差:0秒/日(計測直後停止)
振り角:0°
ビートエラー:0.0ms
(18,000振動)
▶︎ 測定から読み取れるストーリー
まず特筆すべきは、
リューズが抜けており、時間合わせができない状態にもかかわらず “息を吹き返して動いた” という点。
5740Bは当時のSEIKOが誇るロングセラー名機で、
香箱・テンプ・受けの処理が非常に強く、
「多少のダメージでは簡単には沈まない」頑丈さを持つムーブメント。
まさにその強さを象徴するような動き出しでした。
とはいえ、計測は開始直後に停止しており、
・ゼンマイの力伝達が弱い
・輪列の油膜切れ
・ガンギ・アンクルの固着気味
・テンプの可動縮小
など、フルOH必須の典型的なロングスリープコンディションと判断できます。
▶︎ “タツノ刻印”について
裏蓋内側の赤字メモ「468F1?」は、
昭和40年代〜50年代の時計店・修理工房でよく使われた “作業履歴” の名残。
特に Lord Marvel系で見られる 「タツノ(辰野)刻印」 は、
当時の辰野時計店・地域修理工房の印である可能性が高く、
「この個体が実際に街の時計店で面倒を見られていた」
ことを示す貴重な痕跡でもあります。
これは 現存個体の歴史を物語る極めて良い要素 です。
【この個体について】
・アラビア数字のふっくらした温かみ
・金色ケースのクラシカルな存在感
・5740Bムーブメントの上質さ
・“タツノ刻印”に残る昭和の時間
これらが重なり合い、
「人の手で育てられてきたヴィンテージ」 を強く感じさせる一本です。
リューズの再生や輪列の整備は必要ですが、
動いた瞬間に伝わった “まだやれる” という生命力は確かで、
丁寧な整備によって必ず蘇ります。
60年前に生まれた―
還暦という節目にふさわしい
静かな力を宿した特別な一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、98,000〜118,000円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
