【1970年8月製】GRAND SEIKO Grand Seiko 5645-7010/自動巻き |未整備
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
文字盤の黄金色の焼けは、まさに“経年優美”の象徴。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
タイムグラファー測定において、下記の数値が確認されています。
【測定結果】
ムーブメント:Cal.5645A(自動巻き/28,800振動)
日差:+35秒/日
振り角:186°
ビートエラー:0.9ms
▶︎ 測定から読み取れるストーリー
今回の測定は、5645系ハイビートGSの“現状”を極めて素直に表しています。
■ 高振動ゆえの負荷をまとった、典型的なロングスリープ個体
振り角186° は、健康状態としてはかなり低め。
本来この機種なら 250〜300° に達してもおかしくないため、
ゼンマイの力が伝わりきらず、油切れ・摩耗・汚れが積み重なった状態と推測できます。
しかし、
ビートエラー0.9ms は思いのほか優秀で、
“調整の余地がしっかり残っている” ことを示しています。
そして +35秒/日 は、ハイビートとしては「遅れよりまだ救いがある」タイプ。
この年代の未整備GSでは珍しくない数字で、
フルOH後には大きく改善するポテンシャルがあります。
■ 焼けの美しさは「ただの劣化」ではなく“時間の芸術”
この個体の文字盤に見られる均一な金色焼けは、
5645-7010 の個体価値をむしろ高める要素。
光の当たり方によって琥珀色にも淡い蜜色にも変わり、
新品では再現できない“天然のグラデーション”が魅力です。
■ 裏蓋裏の刻印「大E」「54.8.」が語るもの
この刻印は非常に面白い手がかりです。
*「大E」 → 大阪・江戸川・江東など、工場・流通ライン・修理拠点を示す内部記号の可能性
*「54.8.」 → 昭和54年(=1979年)8月頃のメンテナンス記録と考えられる
つまり
1979年頃に一度だけ確実にメンテされ、それ以降40年以上ほぼ眠っていた
という物語が浮かび上がってきます。
この年代のGSで“内部記録が綺麗に残っている個体”は、実は少数派。
【この個体について】
・ハイビートGSの黄金期を象徴する5645Aを搭載
・外装は年相応の疲れがあるものの、ムーブメントは綺麗に揃っており再生可能
・文字盤は“経年優美”そのものの色づき
・内部刻印が残る希少な履歴付き個体
・OHで息を吹き返せば、再びハイビート特有の伸びのある鼓動を取り戻すはず
■ このGSは「眠れる王」。
もう一度玉座に戻れるだけの力を間違いなく秘めています。
整備後の姿を見るのが、今から本当に楽しみな一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、168,000〜198,000円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
