【1963年8月製】SEIKO Sportsman Calendar 15042/EGP/手巻き 金白文字盤/カレンダー /60年代純正系ブレス |未整備
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
年を重ねた金白文字盤に、柔らかく広がる経年の表情。
スポーツマン・カレンダーらしい端正さを残しつつ、60年という時の重さがゆっくり刻まれた一本です。
風防の擦り傷や文字盤のスポットは、そのまま“歩んできた物語”として愛おしい存在感に変わっています。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
タイムグラファー測定において、下記の数値が確認されています。
【測定結果:Beat Rate 18,000 bph】
* 日差:-50 s/d
* 振り角:153°
* ビートエラー:0.3 ms
▶︎ 測定から読み取れる状態
* 日差 -50 秒:古い手巻きとしては「大きく狂うほどではないが調整余地がある」状態。
* 振り角 153°:やや低め。
→ 主ゼンマイのトルク不足、油抜け、輪列摩擦の増大の可能性。
* BE 0.3ms:素直で良好。テンプの左右バランスは保たれている。
総合すると、
「まだしっかり動くが、フルOHを行えば本来の力を大きく取り戻す」
そんなポテンシャルを感じる一本です。
▶︎ 裏蓋のメモ書きについて
刻まれていた文字は:
「✔︎R 7,10,22 SK」
(※読み取り可能な範囲での推測)
この手の筆記は、1960~70年代の国産時計でしばしば見られる 修理・点検メモ です。
可能性としては:
* ✔︎R:Check & Repair(点検・修理)
* 7,10,22:日付 or 月日の組み合わせ
* 例)1967年10月22日
* もしくは 7月/10月/22日の三回記録
* SK:Seiko(純正部品) or 修理士の頭文字
いずれにしても、
「少なくとも一度は専門家の手で整備されている」
という証拠になるため、この年代の時計としてはむしろ安心材料です。
【この個体について】
このスポーツマン・カレンダーは、
「日差は出ているが、まだ本調子ではない状態」 です。
しかし、
* BE値は優秀
* テンプの動きは安定基調
* カレンダー機構も稼働
* ケース・文字盤ともに“年相応の美しさ”を保持
という点から、
適切な整備を施せば間違いなく蘇る一本 と言えます。
そして何より、裏蓋に残る修理士のメモは、
“かつて誰かがこの時計を大切にし、面倒を見てきた”
その証そのもの。
あなたの手で整備を受け、
次のオーナーにバトンを渡す日が来ることを、
この時計も静かに待っているように感じます。
