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【1968年10月製】SEIKO Sportsman Export STP/6602-9982/手巻き 銀文字盤|未整備

¥999,999

残り1点

未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
本個体は Sportsman最終期らしい成熟したデザインと、
実用機として酷使されてきた痕跡が共存する一本。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。

タイムグラファー測定において、下記の数値が確認されています。

搭載ムーブメント:Cal.6602B(17石)
【測定結果】

日差:+30秒/日

振り角:165°

ビートエラー:1.3ms
(18,000振動)

▶︎ 測定から読み取れるストーリー
まず目を引くのは、外装とムーブメントの対照的なコンディションです。

ケース・文字盤には “長年しっかり使い倒された” という印象が強く、特にインデックス周りや外装の傷がその歴史を物語っています。
しかし裏蓋を開けると、ムーブメントは驚くほど健やかで、金属の地肌がまだ生き生きしている状態。
これはまさに、

「荒れた外観に反して、中身はまだ走り続ける意志を持っている」

そんな個体に見えます。
測定値を見ると、振り角165°と低めで、油切れや摩耗の兆候がはっきり出ています。

ただしビートエラー1.3msは許容範囲で、調整余地は十分に残っています。

+30秒/日の進みは “長年ノーメンテで動いてきた6602らしい挙動” で、典型的な整備前の数字と言えます。
裏蓋にはメンテナンス刻印がなく、誰にも触られずに走り続けてきた60年代後半のスポーツマンである可能性が高い一本です。

・外観:使い込まれた傷
・汚れ・エッジの摩耗

・内部:まだ十分に生きているムーブメントの輝き

・測定:整備次第で回復余地あり
 
特にこの年代(1968年製)は、Sportsmanラインも終盤に差し掛かり、細かい仕上げや文字盤の雰囲気が前期とは違い、「洗練された最終形の表情」が見られる時期です。
派手さはない。

しかし、静かに年月を積み重ねた道具だけが纏う渋みがあります。
今後の分解洗浄によって

・振り角の大幅回復

・安定した歩度

・6602らしい素直な鼓動

を取り戻す可能性が高く、まさに“再生させがいのある素材”。

■総評
外観は荒々しく、内部はまだ美しい。
その矛盾こそが、この1968年製Sportsmanの魅力です。
50年以上前の「毎日腕に巻かれて働いていた時計」のリアルな姿をそのまま残しつつ、復活の可能性を十分に秘めた一本。
 
これもまた、StoryWatchの記録にふさわしい、味わい深い個体です。

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