【1962年6月製】SEIKO Champion EGP20/J15004E/手巻き 薄金文字盤 |未整備
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
放射状に光を帯びる薄金文字盤と、細身のエレガントなケースライン。
初期Championらしい“静かな気品”をそのまま残す一本です。
60年以上前の時計とは思えないほど外観は整っており、
針・インデックスの金色は柔らかく褪色し、
まるで懐中時計のような奥ゆきのある表情を見せてくれます。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
タイムグラファー測定において、下記の数値が確認されています。
【測定結果】
(Beat Rate:18,000 bph / 6時位置・巻き上げ後に測定)
* 測定値表示:0s/d・0°・0.0ms(5分経過しても変動なし)
* 音取り:極めて弱く、途切れがち
* 動作:鼓動はあるが“不安定な微振動”の状態
* 再測定:停止 → 再始動 → 測定を数回試すが結果は同一
→ タイムグラファーが音を拾えないレベルで弱っている状態
→ ゼンマイ駆動はわずかに生きているものの、輪列・アンクル周辺の動力伝達が極端に低下している可能性
▶︎ 管理人視点での考察
* 見た目以上に“内部の疲れ”が進行している個体
* ゼンマイは生きているが、力が伝わらず鼓動が消えかけている
* ここまで弱い鼓動は、
古いオイルの完全な固着/輪列の汚れ/テンプの摩耗/ガンギ不良/ゼンマイの滑り
など複数要因の複合で起こる典型的な症状
* それでも時折感じられる“かすかな振動”が、まだ助かる可能性が残っている証
* 初期Championは造りが素直で、丁寧なOHと洗浄で息を吹き返す個体も多い
→ 挑戦する価値の高い一本
【この個体について】
このChampionは、ただの不動ではありません。
“完全停止の手前で踏みとどまっている”独特の状態にあります。
これは、長年にわたりオーナーが動かし続け、
最後の最後まで使おうとしていた痕跡でもあります。
今はもう、ひとりで立ち上がることは難しい。
しかし、適切な治療を施せば、
また美しい薄金のダイヤルを震わせながら時を刻む日が来る。
そう思わせる、儚くも愛しい一本です。
StoryWatchとしても、
「必ず蘇らせて次の腕へ届けたい」 と感じられる個体。
整備の経過とともに、再びそのストーリーを書き始めます。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、44,800〜59,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
