【1976年2月製】SEIKO 5 ACTUS 7019-5010/自動巻き TV緑文字盤 |未整備
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
7019系ムーブメントを搭載した、いわゆる“TVケース”と呼ばれる独特のフォルムが魅力のアクタス。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
外観の擦れ・傷から想像するとややコンディションが不安になる第一印象ですが、実際の測定を行うと 予想を大きく裏切る挙動 を示した一本です。
タイムグラファー測定において、下記の数値が確認されています。
【測定について】
タイムグラファー測定では——
・日差:-620秒/日前後(大きく乱れた値)
・振り角:174°
・ビートエラー:0.3ms
と、グラフ上では 点列がほとんど水平に揃わず“崩れた帯状”の表示 になりました。
7019ムーブメントでは典型的な潤滑油切れ・テンプの可動抵抗増加・輪列の汚れなどが重なると、このような「極端な日差」と「帯状ノイズ」が発生することがあります。
しかしポイントはここから。
ビートエラーがわずか0.3msに収まっていることから、テンプの中心位置やヒゲゼンマイの偏りは意外にも軽微で「根本的な調速機構は生きている=再生可能性が十分にある個体」
と判断できます。
振り角174°は低めですが、これは 洗浄・注油・輪列調整だけで大きく改善が見込める範囲。
つまり今回の数値は「壊れている」というより、
『長く眠っていたことでメンテナンス不足がそのまま数値に現れている状態』
と言えます。
【総評】
外観コンディションと数値のギャップが非常に興味深い一本で、
“不調に見えるが、実は素直な構造とポテンシャルを秘めた7019ムーブである”
という典型例。
TVケース独特の存在感、深いグリーンの文字盤、7019ムーブ特有のシンプルで扱いやすい設計。
再生後にはこの年代らしい魅力が確実に蘇る可能性があります。
今後のオーバーホールで
・輪列洗浄
・注油
・テンプ可動部のクリアランス調整
・姿勢差の確認と再調整
を行うことで、実用レベルへの復帰が充分期待できる個体です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、29,800〜34,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
