【1976年7月製】SEIKO 5 ACTUS 6306-8020/自動巻き 緑文字盤/オリジナルブレス |販売中
¥44,800($283.25)
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1976年7月。
深い緑の中に、光が入るたび表情を変える文字盤。
SEIKO 5 ACTUS 6306-8020です。
1970年代のACTUSにはさまざまな文字盤やケースデザインが存在しますが、この個体でまず目を引くのは、濃淡のある緑色の文字盤です。
正面から見ると落ち着いた深緑に見えながら、角度を変えて光を受けると中央付近から鮮やかなグリーンが立ち上がります。
さらに近くで見ると、文字盤には細かな縦方向の表情があり、単純な一色では終わらない奥行きを感じさせます。
バーインデックスとシルバーの針、6時側に配された「SS 21 JEWELS」の表記。
装飾を増やしすぎることなく、文字盤そのものの色と質感を主役にした一本です。
ケースは、ラグから側面へ続く面をしっかりと持たせた1970年代らしい造形。
丸い文字盤を収めながら、外側には直線的なケースラインが残されており、正面と斜めからでは印象が変わります。
ケース径は約34.6mm、厚さ約10.9mm。
現在の時計と比べればコンパクトですが、約21.5mmの幅を持つブレスレットとケースの組み合わせによって、数字以上の存在感があります。
今回は、このケースに合わせて残されていたオリジナルブレスレットをそのまま生かしました。
中央の細かなリンクと、その両側に配置された幅のあるリンクによる立体的な構成で、バックルには「SEIKO」「ACTUS」の刻印も確認できます。
ブレスレットは分解可能な範囲で汚れを落とし、メンテナンスを行っています。
経年による小傷や使用の痕跡は残していますが、それらをすべて消してしまうのではなく、この時計が過ごしてきた時間を残しながら整えています。
腕に着けたとき、ケースだけでなくブレスレットまで含めてひとつのデザインとして見えることも、この個体の魅力だと感じています。
風防は、今回新品のドーム型クリスタルガラスへ交換しました。
緩やかに膨らんだガラス越しに見る緑文字盤は、見る角度によって光を柔らかく曲げ、文字盤の濃淡をより印象的に見せてくれます。
ヴィンテージらしい輪郭を損なわず、文字盤をクリアに見ることができる状態に整えました。
ムーブメントには、自動巻きCal.6306Aを搭載しています。
今回、簡易オーバーホールを行い、内部の状態を確認しながら洗浄・調整を行いました。
曜日表示は英語と漢字の切り替え式です。
「TUE」と「水」。
実用時計として作られた当時の国産SEIKOらしさを感じられる、小さなディテールでもあります。
整備後、タイムグラファーで歩度を確認しています。
【測定結果】
・日差:−1秒/日
・振角:202°
・ビートエラー:0.3ms
・振動数:21,600振動
測定時点では安定した歩度を確認できています。
ただし、ヴィンテージ機械式時計のため、姿勢差や巻き上げ量、使用環境によって数値は変化します。上記は整備後の測定時点における参考値としてご覧ください。
裏蓋を開けると、その内側には今回の整備時に残した「Story 26.7.13 Watch」の記録があります。
普段は見ることのできない場所ですが、いつ、どの時計に手を入れたのか。
この一本がStoryWatchを通過した記録として、裏蓋の内側に残しています。
1976年7月から、およそ半世紀。
ケースには使われてきた時間が残り、ブレスレットにも細かな傷があります。
一方で、ドーム型クリスタルガラスの向こうには、今も鮮やかな緑色の文字盤が残っています。
すべてを新しくするのではなく、残せるものは残し、これから使うために必要なところへ手を入れる。
今回も、その考え方で仕上げました。
光のない場所では静かな深緑。
光を受けると、鮮やかなグリーン。
腕を動かすたびに、その間を行き来する文字盤です。
1976年7月製。
50年という時間を迎えたSEIKO 5 ACTUSを、次の時間へお届けします。
【ご購入前に】
本個体は製造から長い年月を経たヴィンテージ時計です。
外装には小傷や経年変化が見られ、内部についても現行品のような均一な精度や状態を前提としたものではありません。
現在は動作確認および測定を行い、実用可能な状態を確認しておりますが、
日差や精度、持続時間などは使用環境や姿勢差により変化する可能性があります。
また、防水性能については保証しておりません。
日常使用においても、水濡れには十分ご注意ください。
本商品は、現代の工業製品とは異なる「時間を経た個体」であることをご理解のうえ、
その特性も含めてお楽しみいただける方へお届けできれば幸いです。
