【1971年10月製】SEIKO 5 ACTUS 6306-7490/自動巻き 橙点黒文字盤 /オリジナルブレス |未整備
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
橙点が映える黒文字盤のSEIKO 5 ACTUS 6106-7490
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
■ 裏蓋裏の記述
『56.9.25』という赤マーカーの書き込みあり。
昭和56年=1981年。
おそらく時計店・修理職人による点検/注油の履歴と思われます。
前回の整備からすでに 40年以上。その時間の深みは、このムーブメントの状態にも明確に表れています。
タイムグラファー測定において、下記の数値が確認されています。
■ 測定結果(水平姿勢・ケース装着)
* Rate(日差): +84 sec/day(大きく進み傾向)
* Amplitude(振り角): 124°(かなり低い)
* Beat Error(ビートエラー): 1.3 ms
* Beat Rate:21,600 A/h
※ 表示は比較的安定していたものの、振り角 124° は “本来の半分以下”。油枯れ・摩耗・汚れの蓄積が想定され、テンプの往復運動が制限されている状態。
▶︎ 測定から読み取れるストーリー
この個体の面白さは、まず 文字盤の強烈な個性。
黒地に橙のドットが並ぶだけで、70年代デザインが一気に“アクタスの世界”になる。
しかし、その内部はというと…
*振り角の低下 → 油膜切れ、輪列の抵抗増大、香箱のグリス硬化
*日差の大幅な進み → テンプの振幅不足が影響
*ビートエラー 1.3ms → 経年に伴う位置ズレまたは調整不足
さらにムーブメントを開けると、
ローターのスレ痕、錆色の点在、湿気侵入歴 がうかがえる状態。
1971年製 → 整備記録が1981年 → そこから約40年の眠り。
この結果は、ごく自然な “経年の物語” とも言えます。
▶︎ 再生に向けたポイント(今後のメンテナンス想定)
* 完全分解清掃(オーバーホール)
* 香箱/ゼンマイの状態チェック(交換候補)
* 輪列の摩耗確認
*テンプの振り合わせ・注油
*カレンダー機構(早送り・切替)の点検
* ガラス・ケースのクリーニング/必要に応じ研磨
復活すれば、唯一無二の“橙点ブラックACTUS”として大化けする魅力があります。
この文字盤のアイデンティティは、まさに70年代の自由さそのもの。
■ この個体について
外装に年相応のダメージあり。
ムーブメントも長期未整備ゆえ、現在は “動くものの本来性能には達していない” 状態。
しかしその分、再生しがいのある魅力たっぷりの個体。
“蘇れば圧倒的にカッコいい一本”
StoryWatchの再生プロジェクトにぴったりな素材です。
