【1977年6月製】SEIKO 5 ACTUS 7019-5010/自動巻き TV青文字盤 |整備中
¥999,999
残り1点
整備中|この時計は、いま物語の途中にあります。
1970年代製、SEIKO 5 ACTUS 7019系。
自動巻きムーブメントCal.7019を搭載した、いわゆる“TVケース”と呼ばれる角型ケースを持つ個体です。
深いブルーの文字盤は、光の当たり方によって濃淡を変え、平面的なケースデザインと相まって独特の存在感を生み出しています。丸型とは異なる広がりを持つフォルムは、1970年代後半のセイコーらしい意匠であり、当時のデザインの試みがそのまま残されています。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
すでに分解工程に入り、ムーブメント内部の状態確認を進めている段階です。稼働は確認できているものの、測定数値からは精度および調整状態に大きな課題が見られるため、各パーツを取り外しながら内部の状態を精査しています。
分解中の状態からは、振角が確保されている一方で、油の劣化や潤滑不良が影響している可能性が考えられます。目視できる範囲では致命的な破損や大きな欠損は見受けられていませんが、テンプまわりの調整状態や脱進機周辺の抵抗が数値に影響している可能性があります。現時点では洗浄前のため、摩耗や接触状態については、洗浄後および組み上げ時の挙動を見ながら判断していきます。
裏蓋内側には経年による擦れや開閉痕が見られ、この時計が長い時間の中で使われ、点検されてきた履歴が残されています。明確な整備記録は確認できないものの、実用品として扱われてきた個体であることがうかがえます。
現在の動作状態は稼働していますが、精度および安定性には大きなばらつきがある段階です。
【測定結果】
・日差:+506秒/日
・振角:254°
・ビートエラー:7.2ms
・振動数:21,600振動(Cal.7019)
▶︎ 測定結果に対する所見
・稼働は確認できており、振角254°と動力自体は維持されています。
・一方で日差+506秒/日は大きく、現時点では実用精度とは言えない状態です。
・ビートエラー7.2msは大きく、テンプの位置関係に大きなズレがある可能性があります。
・振角が出ている状態で歩度とビートエラーが崩れていることから、テンプ周辺や脱進機の調整不良が主因となっている可能性があります。
・油切れや潤滑不良も影響していると考えられ、分解清掃と再調整が前提となる状態です。
・現段階では整備前提の個体であり、実用・販売状態ではないと判断しています。
今後は分解整備を継続し、洗浄、注油、組み上げ、ビート調整および歩度調整を行いながら、この個体が本来持つ安定した動作を引き出していきます。外装についても、使用による痕跡を活かしながら、この個体特有のデザイン性を損なわないよう整えていく方針です。
いまはまだ途中段階にある一本です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、29,800〜34,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
