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【1971年1月製】GRAND SEIKO Grand Seiko 5646-7000/自動巻き 座布団白文字盤 |未整備

¥999,999

残り1点

未整備|この時計は、いま物語の途中にあります。
座布団ケースの中でも 7000番台は純白の陶器のような上品さ を備えています。

角度によって陰影が変わる放射仕上げと、
ハイビートの規則正しい音が響くムーブメント。

Grand Seiko が「工芸品と計器の境界」に挑んでいた時代の象徴といえる名品です。
そしてこの個体は、
ただ美しいだけではなく “品の良い時間の積み重ね方をしてきたGS”。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。

座布団ケースに包まれたこの個体は、外観からして “極美品” の名にふさわしい静けさと緊張感を漂わせています。

研磨されすぎた痕跡がなく、ラグの立ち上がりもシャープ。

白文字盤は50年以上の時を経てなお、わずかな経年すら感じさせないほどの気品。
裏蓋裏に記載がない場合、GSでは珍しいことではありますが、
ケース内部の腐食の少なさ、ローターの擦れ幅の極端に少ない軌道、
そして機構部分の摩耗パターンなどから、
むしろ 丁寧に扱われつつ“メンテナンス時期を逃さず受けてきた個体” であることが読み取れます。
特に5646はデリケートなため、
ここまでコンディションの整った個体は非常に希少です。

前オーナーが “明確な愛と理解を持って扱った” その気配が、
ムーブメントの静かな動きから伝わってくるようです。
 
タイムグラファー測定において、下記の数値が確認されています。
 
■ 測定結果(姿勢:水平・ケース装着)

Rate(日差): -5 sec/day(わずかに遅れ気味)

Amplitude(振り角): 203°

Beat Error(ビートエラー): 9.9 ms

Lift Angle: 52°(設定値)

Beat Rate: 28,800 A/h

▶︎ 測定から読み取れるストーリー
・精度そのものはすでに優秀な領域
 日差 -5秒前後は、ヴィンテージとしてはかなり優等生。
 テンプの振りが整えば、簡単な歩度調整で「実用GS」としてすぐに戦力になるポテンシャルがあります。
・一方で、ビートエラー9.9msは“最終段階の一歩手前”
 姿勢差や測定器の拾い方もありますが、ここまで数値が大きいのは、
 テンプの中心(コレット)の位置が理想点からズレているサイン。
 
オーバーホール後の“仕上げ調整”がまだ入っていない、そんな印象です。
・振り角203°は「オイルはあるが、ベストではない」状態
 ローターや地板のコンディションから見て、放置されていた個体ではありませんが、
ハイビートGSとしては、もう少し振り角が欲しいところ(目安:260°前後)。
 
油の状態やゼンマイのトルクを整えることで、さらに本来のキレが出てくるはずです。
・外観コンディションは“ほぼショーケース級”
 ケース・文字盤ともに極美品で、この年代のGSとしては別格の保存状態。
 見た目と内部のギャップが小さいので、
「すでに一度しっかり手を入れられているが、
プロの最終調整をもう一段入れたくなる」
……そんな、惜しいところまで来ているコンディションといえます。

■ この個体で今後チェックしておきたいポイント
・パワーリザーブ
 フル巻き上げから何時間動くかを実測し、カタログ値に対してどれくらい出ているか。
 
ゼンマイ交換の要否が見えてきます。
・姿勢差(縦姿勢の歩度)
現在は水平姿勢のみの測定なので、リューズ下・12時下など数姿勢での歩度も確認。
 
5ポジション調整のムーブメントらしく、どこまで追い込めるかの目安になります。

・自動巻きの巻き上げ効率
 手巻きのみでの測定に加えて、実際に腕につけて24時間ほど過ごし、
 翌日の残りパワーをチェック。ローター軸や巻き上げ機構の状態を推し量れます。

・カレンダー機構の作動と瞬転タイミング
 日付・曜日の早送り操作、24時間回転させたときの切り替わり時刻を確認し、
歯車の磨耗やグリス切れがないかを見ておくと安心です。

総じてこの5646-7000は、

「外観はほぼ完成形、ムーブメントは最終調整とフルチェックを待つだけ」
という、とても“良いところ”で止まっている一本。
ここからビートエラーを追い込み、振り角をもう一段引き上げてやれば、

“グランド”の名にふさわしい、現代でも堂々と日常使いできるGSへと仕上がっていくはずです。
 
50年前の時計なのに“緊張が抜けていない”。

その張りつめた存在感が、極美品個体の証明です。
整備後には、
あなたが触れた瞬間にわかる 「GS特有の吸い付くような滑らかさ」 を取り戻し、
座布団ケース特有の柔らかい光の反射とともに、
静かに、しかし凛とした佇まいを見せてくれるでしょう。

これは、StoryWatch に並ぶべき一本です。 
 
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、168,000〜198,000円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。

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