【1969年3月製】SEIKO 5 SPORTS 6119-8310/自動巻き 黒文字盤/オリジナルブレス |未整備
¥999,999
残り1点
未整備|この時計は、いま物語の途中にあります
黒文字盤に赤秒針、そして内回転ベゼル
「これぞ60’sスポーツSEIKO」という魅力が凝縮した一本。
この子は1970年前後に生まれた、当時の若者たちが憧れた“実用時計”。
頑丈でタフ、そしてどこか無骨なデザインがたまりません。
現在このモデルは、オーバーホールおよび精度調整のため整備中です。
タイムグラファー測定において、下記の数値が確認されています。
搭載ムーブメント:Cal.6119B(21石)
【測定結果】
日差:+53秒/日
振り角:153°
ビートエラー:0.4ms
(21,600振動)
▶︎ 測定から読み取れるストーリー
裏蓋を開けた瞬間に感じるのは、
外観から想像できないほど健やかな6119Bの姿です。
このムーブメント特有の剛性と粘りが、今回も存分に現れています。
● 振り角 153°
明確なOHサイン
油切れ・汚れ・摩耗による抵抗増加が主因。
とはいえ、6119はタフで壊れにくく、
整備すれば確実に復活する余力が感じられる数値です。
● 日差 +53秒/日
不安定なトルクの典型
遅れではなく“進み”の誤差は、
ゼンマイ伝達のムラやレギュレーター偏り時に起こりやすい症状。
こちらも OH+調整で改善可能な領域。
● ビートエラー 0.4ms
驚くほど健全
軸受やヒゲゼンマイが大きく傷んでいない証拠。
内部生命力の強さがここにも表れています。
▶︎ 追加情報から読み解く“この個体の歴史”
● プッシュ式の日付早送り:不可
6119系に多いトラブルで、
・デイトチェンジレバー
・切替車
・押しピン機構
などの摩耗や固着が原因のことが多いです。
ただし、
部品ストックの多い6119では修復可能なケースが非常に多い
のが嬉しいポイント。
「壊れた」のではなく
“眠っている”状態 と捉えるのが正しい一本です。
● 裏蓋内の赤メモ『488TK?』
これは時計店・職人による
整備履歴の暗号的記載と思われます。
“TK”は店舗・職人の頭文字の可能性が高く、
“488”は
・年月(昭和48年8月)
・工番
などのいずれか。
いずれにしても、
過去に一度は手を入れられ、その後長い時間を経て現在にたどり着いた
という物語を補強する痕跡です。
▶︎ 外観と内部が語るギャップの魅力
外装は「実用時計として酷使された60’sの傷」が残り、
その歴史はむしろこのモデルの魅力。
対してムーブメントは、
タフな6119Bらしい素直な作動音と健全な軸心を保持している。
このギャップが、まさに
“ビンテージ・スポーツSEIKOの真価”
であり、同型を集める楽しさでもあります。
【この個体について】
・黒文字盤 × 赤秒針
・内転式ベゼルの遊び心
・6119系の粘り強い心臓
1969年の空気感をまとった一本でありながら、
まだまだ蘇る余白をしっかり残した“良い素材”です。
整備後には、
当時の若者が感じたであろう
「SEIKO 5 SPORTSの軽快さ」が蘇るでしょう。
外装は傷多め、しかし心臓は生きている。まさに“物語で勝つ一本”です。
【再生について】
StoryWatchでは、この個体が本来持っている雰囲気を大切にしながら、実用性と美観のバランスを見て整えていく予定です。
必要に応じて風防交換、外装クリーニング、点検、調整などを行い、日常の中で自然に楽しめる状態を目指します。
整備内容は、今後の確認によって変わる場合があります。
【想定価格帯】
予定販売価格は、35,800〜49,800円前後を想定しています。
【価格の考え方】
価格は、型番やシリーズとしての市場価値をベースに、現状の状態、整備内容、交換部品の有無、さらにフルオリジナル、純正ベルト・純正ブレス、箱札、レア文字盤といった要素も踏まえて見立てています。
【ご案内】
現時点では未整備のため、販売準備中の個体です。気になる一本として、まずはご覧いただけましたら嬉しいです。
